地理レポートの書き方や例文・文例・書式や... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

地理レポートには、特に雛形はありません。しかしいくつかのポイントを抑えることで、見ていてもわかりやすい記憶に残るレポートが作成出来ます。画像を挿入したり、例文を考えることでいくらでもわかりやすいレポートに仕上げることができるので、レポートの意味を考えながらレポート作成をしていきましょう。学生がレポートを書くのは課題として行うことが多いです。しかし目的は「提出すること」ではなく「理解を深めること」にあるので、それを踏まえて書くようにしましょう。

地理レポートは学生のみならず、地形関係のお仕事をしている人もよく書くものです。今回は学生のための地理レポートの書き方について触れていきます。学生はいろいろなレポートを書かなくてはいけないため、地理だけに特化している学生は少ないです。しかし読みやすい地理レポートを書くことは、その後の勉強や自身の学習にも役に立ってきますので、ぜひ5つのポイントを抑えてください。

地理レポートをまとめる上で1つ目のポイントは、教科書や参考書の文章を「頭で理解すること」です。これは意外と難しいことで、特に地理の場合は自分の思いや考えを書く必要がないので教科書にある事実のみを書いていくことになります。しかし、文章をそのまま書いていてはレポートの意味がありません。一度自分で教科書を読み、意味や内容を理解するように心がけましょう。

ポイント1「教科書や参考書の内容を頭で理解すること」このポイントを抑え、実行していく上でのメリットはいくつかあります。まずは当たり前のことですが、理解力が深まるということ。そしてレポートをまとめていく上で、文章のミスが減ると言うことです。教科書の文章を見ながらそれを文字にしていると、知らず知らずのうちに段落を間違え、意味の通じない文章を書いていたりします。それを防ぐことができる方法ともいえます。

2つ目のポイントは、ポイント1を受けて自分の言葉に変換して書くということです。いくら教科書を読んで頭で理解ができたとしても、文字に起こす際に教科書をそのまま引用していては時間の無駄になります。そこで、理解したと言うことは、自分の言葉で説明ができるということです。レポート用紙を手紙のように捉えて、自分なりの言葉でまとめましょう。自分の言葉と言っても、書式は統一するようにしましょう。

ポイント2「自分の言葉に変換して書くこと」教科書の言葉をそのまま書くのではなく、必ず自分の言葉で書きましょう。教科書は内容の確認のために見るくらいがちょうどいいです。自分の言葉に直せないということは、言葉や単語の意味がわかっていないと言うことですので、わからないと思ったらその都度確認を行い、単語の意味もわかるようにしておきましょう。

3つめのポイントは、参考画像や表などの視覚素材を挿入することです。地理分野において、画像や表は大きな役割を果たします。地形図や人口のグラフ、世界各国の伝統文化に関わる写真や、日本地図・世界地図などから必要な情報に関わる画像を選択し、適度に挿入するようにしましょう。そうすることで言葉での説明のみよりも、理解度が深まりイメージもつけやすくなります。

ポイント3「参考画像や表などを挿入すること」画像や表などを挿入する上でも重要なことがあります。それは、わかりやすいものを選ぶということです。ここでいうわかりやすさとは、画像などの「質」のことです。例えば、画像内で使われている文字が小さすぎて読めない場合、その画像の質は良くないです。また、画像を挿入するときには、そのグラフや画像のタイトルも小さく表記しておくとわかりやすいでしょう。

4つ目のポイントは、見出しをつけることです。見出しとは、その文章のタイトルに当たります。決してキャッチコピーではありません。地理レポートでは、文字数が多くなっていく傾向があります。そのため同じ文字の大きさで淡々と書かれていては、読むことも辛くなってしまいます。そこである程度記事にまとまりを持たせるためにタイトルをつけましょう。タイトルをつけることで、レポートの流れも見た目でわかりやすくなります。

ポイント4「見出しをつけること」見出しをつけて、メリハリのあるレポートにしましょう。わかりやすく、かつ文章にメリハリがつくので読み手も読みやすいことに加え、書いている人も書きやすくなります。長い地理レポートを書いていると、どこまで書いたのかわからなくなると言う現象が起こる事もあります。特に休憩を少しでも挟むとそういうことが起こりやすくなるので、混乱しないためにも見出しをつけるようにしましょう。

5つ目のポイントは、色をつけるということです。ポイントの3つ目でも記述しましたが、地理では適度な画像や表を用いることが必要です。しかし白黒で書いてしまうと、かえって混乱を招く恐れもあります。例えば地形図が白黒で、色の濃淡がはっきりしない場合、高低差が非常にわかりにくくなります。また、気象関係の画像（降水量を濃淡で表すような画像）では、さらにわかりにくさが増してしまいます。

ポイント5「画像やグラフ等に適度な色を設けること」やみくもに色を使えばよいということではありません。レポートをまとめる上で、注目ワードや重要な項目は色つきの文字で表記してもいいでしょう。しかし特に色に気をつけたいのは画像やグラフです。画像ファイルを引用したり、コピーして張り付けるならそのままの色でかまいませんが、自分でグラフなどを作成する場合は、見やすくメリハリのある色合いで作成するようにしましょう。

今回の地理レポートの書き方については、あくまで学生向けになっています。専門的に書かれる方は、それぞれの会社の方針や決まった形などがあると思うのでそれぞれ確認してください。地理などのほとんど暗記が物を言うような教科は、反復して学習することで短期記憶から長期記憶へと変わっていきます。できるだけ長期記憶に残せるよう、見返したくなるようなレポートを作成するようにしてください。

今回挙げた5つのポイントをある程度抑えておけば、見やすいレポートができるはずです。しかし、このほかにも勉強方法が人それぞれな様に、自分が書き安い様式があるのであれば、それを大元にして書くことをお勧めします。また、レポートを書き上げるときの注意点として、文字の大きさや量にも気をつけてください。文字が極端に小さかったり、文章量が多くなると読み返しがしにくくなり、そのレポートは「一度書いただけ」で終わってしまいます。レポート作成にも時間と労力がかかっているので有意義なものにしましょう。

地理のレポートの書き方のポイントをまとめると、以下のようになります。①「教科書や参考書の内容を頭で理解すること」②「自分の言葉に変換して書くこと」③「参考画像や表などを挿入すること」④「見出しをつけること」⑤「画像やグラフ等に適度な色を設けること」これらのポイントを抑えつつ、自分の満足のいくレポートを作成してください。レポート作成は自身の勉強、そして自身への評価に直接つながる大切なものなので、時間と労力をかけて丁寧に行いましょう。