自己PRの書き方や例文・文例・書式や言葉... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

自己PRの書き方に雛形や、例文、書式などはありません。手紙形式で、それに則った言葉を使用して書く場合もあるでしょうし、そうではなく、やや硬い感じで書き上げるといった方法もあるでしょう。いずれにせよ、こういったPR文が必要になるのは、大学など学校に入学する時に願書を書く時や、会社に入社する時に、履歴書を提出する時程度ではないでしょうか。

私は、高校時代にバレーボール部で主将を務め、チームを県大会優勝に導くことに成功しました。練習は厳しく、一度は瓦解しかけた組織ですが、何とか纏め上げることができました。高校時代、部活動でも、勉強の方でも何とか頑張ってこれたのも、高校の先生方を始め回りの方々のご支援があったからと思います。是非、御学で更に文武両道の精神で頑張りたいと思います。

私は、工業高校で機械工学、その中でも発電所などでのプラント機械を始めとした大型機器の設計を専門に勉強して参りました。また、部活動では吹奏楽部に所属し、三年間に渡りサックスを担当するなど、仲間と共同して一つのものを創り上げることを学びました。御社で採用していただければ、得意の設計分野で更に腕を磨いて参りたいと存じますので、宜しくお願い申し上げます。

工業高校を卒業間近に控えた生徒の履歴書に書く自己PR文例です。このPR文の場合、部活動での活躍については、色々と美に入り細に渡り書き連ねていますが、本命の設計分野に関しては、この分野を専攻して、何を残したのか、何故、設計分野を更に極めたいのかが、抜けています。これでは高校三年間、部活動しか熱心にやっていなかった印象を与えかねません。

高校三年間は、来る日も来る日も勉学に励んできました。特に苦手科目の英語は、日に二時間は勉強を欠かさず、何とか授業に付いていけるまでにレベルを上げました。得意科目は社会科、中でも地理で、この知識を活かし、将来は、地図作成や旅行関連の会社を志望しております。是非、この地理の専門的な勉強を御学で継続致したいと思いますので、宜しくお願いします。

高校三年間、努力の日々といったことが忍ばれる自己PR文ですが、将に、冬の高校時代といった印象であり、勉強以外に何もやらなかったのかといった感じです。大学の推薦入学用の自己PR文ですが、これでは少々、印象が薄い感は否めません。確かに、高校側では成績トップクラスの人間なのですが、勉強だけで部活も何もやっていないというのは、どうかといった感じも受けます。

私は、大学で物理学を専攻して参りました。大学院に進学するに当たり、通常の高校教諭や大学教員を目指す以前に、研究者としての地位確立を目指したいと思います。私の専攻している物理学、中でも基礎的な物理学に関して、更に研究し理解を深め、新たな発見をめざしたいと考えております。是非、大学時代の研究から更に一歩踏み込んだ研究を大学院でさせて頂ければ幸いです。

大学院に進学を目指す大学生の自己ＰＲ文です。大学院の場合は、大学以上に、専門分野に精通していることが求められます。そして、専門分野に精通しているだけではなく、教員になる場合には、その教育方法も勉強するといったことになるでしょう。上記のＰＲ文では、後進を育てるといった視点がやや欠けているような気もしないではないですが、概ね合格点を頂ける範囲ではないでしょうか。

私が御社を志望した理由は、チームワークで仕事をするとの方法が完結されていると知ったからです。営業職にしても事務職にしてもチームワークが大切です。ですが営業職では、チームワークが軽視される傾向があります。しかし、御社はその考えを否定しております。私は大学時代、アメリカンフットボール部に所属しており、体力には自信がありますし、チームワークでの仕事も大丈夫ですのでお願いします。

アメリカンフットボール部に所属していて、体力に自信があり、チームワークでの仕事も大丈夫ということで、営業会社では十分に通用する様な自己PR文となっています。しかし、大学時代は何の勉強をしていたのかが、良く分かりません。バブル時代では、確かに充分に通用したＰＲ文でしょうが、現在ではそういった傾向にありません。専攻をしっかり認識し、どうすれば社会に役立つか深く考える必要があります。

私は大学時代、文学を専攻して参りました。文学では主にフランスの純文学を専攻し、様々な人々の生き様に心を打たれました。また、多くの哲学者の言説にも触れ、人を見る目も養わせて頂きました。部活動では陸上部に所属し、長距離走を得意としておりました。御社に入社が叶ったならば、編集者として頑張らせて頂き、行く行くは、編集長として新たな雑誌を手掛けてみたいと思いますので宜しくお願いします。

大上段に構えた自己ＰＲ文ですが、大学生ならば、これ程のことを記入した所で問題は無いと思われます。むしろ、大上段に構えている所が目立つ、という文章構成になっているのではないでしょうか。専攻科目を勉強した上での成果も記入されており、部活動の記録もさり気なく挿入しているなど、ある意味、理想的なＰＲ文となっているのではないかと想定されます。

自己ＰＲ文は、願書に良く書く欄があります。この願書ですが、市販されているものに書かれる場合が多いようです。また、大学の推薦入学の際にも、このPR文の提出が求められます。この文章の提出により、大学への合格の可否が決まります。内申点は書く学校によって違うため、完璧なPR文を作成して臨まなければ、いくら推薦入試と言っても難しいかも知れません。

自己PR文の書き方ですが、まず最初に自身の経歴や、学校で勉強してきたことを記します。そして勉強してきたことについて、どの様な成果あるいは成長があったのかを書かなければ意味がないでしょう。また、勉強だけではなく、部活動もやっていたならその記録も書くべきでしょう。やっていないなら、何か課外活動をやっていたということを書けば良いでしょう。

書き方のポイントとしては、絶対に勉強してきたこと、そしてその成果や感じたこと、勉強以外の課外活動のことなどを書かなければなりません。よく、部活動のことを熱心に説く方がおりますが、飽くまで部活動は付属品でしかありません。バレーボールで全国大会に行ったと書いた所で、面接官は、だからどうしたといった気分でしょう。営業職でも今では意味がないので注意が必要です。