時候の手紙の書き方や例文・文例・書式や言葉の意味などと記入例

時候の書き方と用途
手紙には一定のマナーとルールがあり、暑さ寒さ等の四季の言葉を用いた挨拶から書き始めるのが慣例です。時候の書き方は季節に応じて例文があるので、慣れない間はそれを参考にすると良いでしょう。あくまで、手紙の書き出しの挨拶代りなので、本文とは関係ありません。四季の移ろいを楽しめる日本ならではの文化です。従って、前略で始める手紙に時候の手紙を用いるのは間違いです。前略は時候の挨拶や相手の近況伺いを省略して、本題に入らせて頂きます。という意味です。
時候の書き出し・結びの言葉
時候の書き出しに決まりはありません。但し、あまり長過ぎない事、その季節に応じた一文を綴るという暗黙の了解があります。結びの言葉も、季節に応じて変化します。例えば夏なら、天高く昇る入道雲に夏の訪れを感じます。で始まり、暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。で結ぶという感じです。書式や雛形はあくまで参考にして、時候の手紙には少し貴方らしさを取り入れると良いでしょう。
時候の書き方の例文・文例01
通勤バスから眺める満開の桜並木に、新たな出会いとスタートの季節到来と、新鮮な気持ちで眺めています。小学校の入学式は無事終えられましたか。貴殿によく似た凛々しいご子息のランドセル姿が目に浮かびます。元気に新年度を迎えられた事、何より嬉しく存じます。改めまして、〇〇君の小学校ご入学おめでとうございます。順応性の高い〇〇君なら生活の変化にも柔軟に対応される事でしょう。
時候の書き方の例文・文例01のポイント・まとめ
桜並木から推察されると分かりますが、春の季節の手紙です。相手の家族の近況を知る関係なら、関連付けて時候の挨拶に加えるのも良いでしょう。春は新年度の始まりの季節で、新たな生活を始める人の多い時です。この例文は小学生となっていますが、大学、社会人等の一人暮らしのスタートを始めた方へもよく使われる文例です。差し出す相手にもよりますが、使い易い典型的な例文です。
時候の書き方の例文・文例02
朝顔の水やりから一日が始まり、天高く伸びるひまわりに勇気づけられて暑さをしのいでおります。先日お父様にお会いした際、足の具合が悪いとの事でしたが、その後様子はいかがでしょう。都合が合えば病院への送迎はお安い御用です。遠慮なくお声掛けください。お父上には何か恩返しが出来ればと常々思っておりましたので、あまり1人で抱え込まず頼ってくださいね。
時候の書き方の例文・文例02のポイント・まとめ
若干親しい間柄の、夏の時候の文例です。何と言っても体力を消耗する季節ですので、特に相手の体調への気遣いが必要な頃と言えます。年配の方に対して、身体の弱い方のいらっしゃる家庭に対して書く文面には、それなりの思いやりの言葉を添える事が望ましいでしょう。特に身体の不安のない健康な若い方でしたら、海水浴が恋しい季節です等の活気溢れる文面も良いでしょう。
時候の書き方の例文・文例03
山肌の木々が紅色に染まる頃となりました。朝夕も過ごし易くなり、季節の変化を肌で感じています。毎年紅葉狩りに行く貴方は、今年はどこへ行くのかしら、と主人と話しています。本格的に登山するなら、慣れていても十分気を付けて行ってきてね。慎重な貴方なら大丈夫だと信じているけどね。また絵画の様な写真を見せてもらうのを楽しみにしています。都合をつけて是非遊びに来てね。
時候の書き方の例文・文例03のポイント・まとめ
友人に宛てた秋の手紙です。秋とは一言も書かずとも、十分に時候の挨拶になっています。ポイントは趣味の山登りの写真を楽しみに待つ、という点で、元気に再会する事を待ち侘びる様子が目に浮かぶ所です。相手を大切に思う気持ちも併せて伝えられます。末尾の言葉は自分と手紙を差し出す相手の関係で、丁寧語や謙譲語、尊敬語等上手に使い分けましょう。友人ならだよね、と言った、話口調でも全く問題ありません。
時候の手紙の書き方の例文・文例04
見渡す限り一面の銀世界です。いつもは気ままな愛猫も、ここぞとばかりに甘えてすり寄って来ます。まったく都合のいい奴、と思いながらも、この愛くるしさについ目を細めてしまします。それに実際一緒にいると温かいです。コタツや毛布から出るのが辛いのは人間も猫も同じでしょうか。あまり無理をせず、ゆっくり自宅でくつろぐ為の時間だと割り切って乗り越えようと思っております。
時候の手紙の書き方の例文・文例04のポイント・まとめ
一見近況を伝えている様に見えて、これも立派な時候の手紙です。冬とは一言も書かずとも、文面から雪が積もって外に出られず、家でこもっている様子を伺い知る事が出来ます。これこそ、時候の手紙の真骨頂です。相手に自分の様子を分かり易く伝えながら、季節の挨拶も兼ねるという、少し難易度の高い例文です。ポイントは相手の趣味嗜好を知った上で書く事です。猫嫌いの人にはいまいちピンと来ない文面ですから。
時候の手紙の書き方の例文・文例05
子供達はサンタクロースの来訪を心待ちにし、大人は年の瀬に向けて何かと気ぜわしいこの頃です。つい先日まで家中に飾っていたハロウィングッズはどこへやら、家も街もクリスマスのイルミネーションで賑わっています。帰省予定にしている年始の天気が例年になく良いとの予報にホット胸を撫でおろしています。Uターンラッシュさえなければ、最高の年越しが出来そうな予感です。
時候の手紙の書き方の例文・文例05のポイント・まとめ
大変分かり易い年末年始に出す手紙です。このように、実際に起こっている出来事を素直に羅列するだけでも時候の手紙になります。その際は、時系列に沿って書く事を意識しましょう。順番があべこべだと、伝わる物も伝わらなくなり、何が言いたいか分からない文章になります。季節の移り変わりの時期は、こうした時系列に沿った出来事を羅列する表現もお勧めです。
時候の手紙の書き方で使った言葉の意味・使い方
例文から分かるように、春夏秋冬という言葉はなるべく避けます。桜、入道雲、紅葉、銀世界と言った日本語ならではの間接的な表現で相手に想像させる方が素敵です。自分が体感した温度が相手に伝わる様な単語を選び、四季を伝える事が時候の手紙の目的です。梅雨でジメジメしています、と書くより、色とりどりのアジサイが楽しませてくれます。の方がより魅力的です。
時候の手紙の書き方と注意点
日本語は難しく、小春日和と聞くと春の単語の様に聞こえますが、実は冬の合間の天気を小春日和と言います。このように、知ったかぶりで恥をかく事のないよう、少しでも不安のある単語については、辞書で調べてから手紙にしたためると良いでしょう。また、夏に送るからと言って、お悔やみの手紙にはつらつとした季節の挨拶を入れる等の、配慮を欠いた手紙はマナー違反です。
時候の手紙の書き方のポイント・まとめ
一通りその季節に適した例文はありますが、感性の問題です。通り一遍等な挨拶より、貴方が見つけた四季折々の美しさや情景を、貴方の言葉で綴る事が、何より手紙に風情を添えます。難しい言葉を使うより、親しみや温もりのある文面の方が良いでしょう。本題に入る前の季節の挨拶で、受け取る側の印象も大きく変わって来ます。1つの文章に拘らず、いくつか例文を考えた中から選ぶのも良いでしょう。
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