感想の書き方や例文・文例・書式や言葉の意味などと記入例
感想の書き方の用途
子どもの頃に書いた「読書感想文」から、学生時代の「ボランティア感想文」、社会に出てもアンケートに「ご自由に感想をお書き下さい」欄、と、様々なシーンで感想を文章にすることを求められています。あまりにも使い慣れた言葉であり、深く考えずに書いていることが多いのではないでしょうか?改めて感想を書くポイントを考えてみましょう。面白い自分に気が付くかも知れません。
感想の書き出し・結びの言葉
感想の書き方に、お決まりの書式や雛形はありません。そもそも感想とは、個人が感じたこと、想ったこと、そのものです。主観を大切にし、自由に表現してよいものです。しかし、せっかくの感想も、読み手に伝わらなければ台無しです。感じたまま、想ったままを伝える、表現の仕方を覚えることで、一段格の上がった文章になります。そのコツをご説明して参ります。
感想の書き方の例文・文例01
まず、感想が主観であることを意識しましょう。主観とは「自分目線」のことです。あるひとつの事柄を、複数の目で見ると、それぞれ違ったものに見えるのです。自分がどういう目線を持っているか、それをどう表現するかが腕の見せ所です。今回、保育園で保育体験をした際の感想文、と言う状況を例にし、感想を考えてみましょう。「とても面白い体験でした」と言う例文をご紹介します。
感想の書き方の例文・文例01のポイント・まとめ
主観で物事を捉えると、「こうあるべき」や「こうでなければならない」と言う暗黙の制約が頭をよぎりがちです。しかし、感想文という以上、正直でよいです。あまりにも非常識でなければ、感じるままを表現しても許されるべきです。主催側は、体験を意義深いものにするために感想文を求めることが多いです。多様な視点からの意見が欲しいので、例の状況でも、「すごく疲れました」や「二度としたくないと思いました」もOKです。
感想の書き方の例文・文例02
さて、感じたこと、想ったこと、と一口に言いますが、自分が何を感じているかを完璧に把握することは非常に難しいものです。感想文が上手に書ける方は、自分が何を感じているかに気づくのが上手な方なのです。全く何も感じなかった、と言う感想もアリはアリなのですが、それではあまりにも寂しいです。どんな状況でも、人は何かしら心を動かしているものです。その動きを、意識してみましょう。
感想の書き方の例文・文例02のポイント・まとめ
夏休みの宿題など、期限が先に設定されたものであれば、まず「心の動きを感じる」クセをつけるのがおすすめです。ちょっとしたことを気に留めて、気づきながら暮らすことで、自分が日ごろ、意外と多くのことに心を動かしている、と気づくことが出来ます。そのことが自信になれば、とっさに求められた感想にも、何かしらの対応をすることが出来るようになります。
感想の書き方の例文・文例03
保育体験での感想に戻りましょう。感想文としてある程度の長さを求められている場合には、出来るだけ詳しく書くことで、文章の分量そのものを増やすことが出来ます。例文です。「子どもの頃、自分は保育される側でしたので、やってはいけないことや触ってはいけないものがあるのは苦痛でしたが、保育する側に回り、禁止の必要性に気付き、子どもたちへの接し方を考えるきっかけになりました」
感想の書き方の例文・文例03のポイント・まとめ
保育体験は面白かった、に対する装飾です。自分の立場が変わり、気付いたことを生かすために方法を考えたことが面白かった、となります。このように、ひとつの感想に具体例を加え、装飾していくことで、よりわかりやすく表現することが出来ます。「苦痛だった」と言う感想にも、どの作業が苦痛だったか、どんな状況が悪かったか、具体的に記すことで、読み手に伝わりやすいものになります。
感想の書き方の例文・文例04
いくら正直でよいと言っても、苦言を呈してばかりでは・・・と思ったら、最後にフォローを入れる方法があります。保育体験は「二度としたくない」と書いても、どうしてそう感じたか、どの状況が良くないのか、詳しく記した上であれば納得できるでしょう。「実際に毎日仕事をしている、保育士さんの皆さんには、感謝しかありません」など、何かしらのポジティブな内容を加えておくと、読み手の心が安まる、優しい文章になります。
感想の書き方の例文・文例04のポイント・まとめ
様々に想いを廻らせることが出来る方は、いろんな立場に成り代わることが出来る方です。人の気持ちがわかる方、と言い換えることも出来ます。言葉は何かを伝えるための道具ですが、日本には古くから「ことだま」と言う概念があります。言葉、それ自体が力を持っている、と言うものです。読み手を刺し貫く鋭い文章が必要であれば良いですが、言葉の力は思いのほか強いと言うことも知っておきましょう。
感想の書き方の例文・文例05
保育体験で「面白かった」と言う感想を述べた場合、具体的にどういう場面が面白かったか、どう面白かったか、と記したあと、「こうだったらもっと良い」と言う、アイデアを加えるのも良い方法です。「指を挟む危険があるので、禁止の必要はありますが、そもそも遊戯室のピアノが、常時施錠せずにあるのが危険の原因なのだと思います。お話会意外は鍵を掛けておけば、良いのかも知れません」となります。
感想の書き方の例文・文例05のポイント・まとめ
この場合も、発想は自由です。もし使えないアイデアでも、それをきっかけに別な方法を試みるかもしれませんし、アイデアを採用する、しないは責任者の仕事です。発案の自由は誰にでもあります。状況の真っ只中にいると、簡単なことでも見失ってしまっていることは、良くあることです。第三者がそれに気付いたら、教えてあげるのは有効な改善手段ですし、親切でもあります。
感想の書き方で使った言葉の意味・使い方
感想は、何かきっかけになる事柄があり、そのことで自分がどう心を動かしたかを表現したものです。十人十色の感想を求められていますので、個性的な視点、観点が求められています。ありきたりを避け、少し穿った見方をしてみたり、「もし〇〇さんだったら、どう見るかな」と、あえて自分ではない人を想定して視点を変えてみると、むしろ自分の視点と言うものに気が付きます。思っても見ない自分に、出会えるかもしれません。
感想の書き方の注意点
感想は主観でよい、と記しましたが、言葉は発する方が責任を負います。本当にその言葉を使っても良いか、最終判断は個人の責任に掛かっています。自分の心を表現した言葉が、独り歩きしてしまい、思わぬことになってしまう、と言うことが、ネット社会になって久しい、現況には多々あります。主観とは別に、良心というフィルターを持つことをおすすめします。
感想の書き方のポイント・まとめ
自分が何を感じているか、気付きさえすれば、感想文を書くのは難しいことではありません。しかし、自分の心に気付くのは、思う以上に難しいことです。ご友人やご家族へ、定期的に手紙を書くのは、とてもよい訓練になります。田舎のおばあちゃん、転校したお友達など、手書きで手紙を書くのです。短くても良いのですが、定期的に書くことで、日常の心に関心が向くようになります。
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