町内会班長での現金出納帳の書き方や例文・... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

町内会班長での現金出納帳の書き方は、各自治体（町内会）により決められた書式に沿って書く場合が殆どです。法律に基づいた雛形や規則及びルールはなく、各地域の健全な生活を維持する目的の町内会に於ける、共同資産である「町内会費」を正しく運用する目的で記録を残します。企業や自営業と異なり、利益目的ではない「町内会費」は非課税なので、信頼だけで成り立つ貴重な資金の管理だと認識しましょう。

町内会班長での現金出納帳の書き出しは、取り扱う金額及び所属する町内会の人数により異なります。分かり易く言うと、規模（人数及び金額）が大きければ冊子になる為、表紙に「〇〇町内会班長現金出納帳」というタイトル形式。小規模で扱う金額が少ない場合は例文にもあるように１枚の紙に収まるよう、「町内会班長よりお知らせ」という見出しで構いません。結びの言葉はいずれも「以上」で良いでしょう。

町内会班長での現金出納帳平成２５年度版前年繰越額120,000今年度使用額115,000（内訳下記参照）次年度繰越額5,000利用内訳夏まつり準備金70,000こども会支援金30,000町内一斉掃除費用2,500町内会飲料代2,500町内防犯カメラ購入費10,000それぞれに領収書があるので、添付します。（添付部分）以上報告します。班長〇〇（氏名）印鑑

小規模な町内会での出納帳です。出納帳と言っても全てが冊子版ではなく、このように1枚の用紙で報告が可能なら、端的で分かり易いので、これでOKです。領収書の添付により信ぴょう性も高く、非常に上手にまとめた出納帳と言えます。署名捺印を忘れずに行います。幾ら小規模な町内でも、お金にまつわる書面なので、班長（責任者）として捺印する事で、誰もが認める列記とした出納帳になります。

（表紙）〇町内会現金出納帳（2枚目）今年度の〇〇町内会における現金出納帳として、次ページより記載します。担当者は班長〇〇（氏名）です。各詳細につきましてご不明な点等ございましたら〇月〇日までにお問合せください。期日までにご意見が無い場合は、承認されたと見なし、今年度の出納帳として完成致します。（3枚目）目次前年度繰越額〇円1ページ今年度収入〇円2～4ページ今年度使用金額〇円5～12ページ次年度繰越額〇円13ページ

規模の大きな町内会になると「出納帳」という名の通り、冊子状になります。例文では表紙から内訳に至るまでの一文を記載しました。この続きに金銭の管理を詳細に記載します。完成させる前に、例文を参考に一度回覧形式にすると、完成した出納帳に対して意見や苦情が出ないのでお勧めです。現金出納帳は支出と収入の両方を記載する必要があるので、班長は現金が動く度に帳簿記載を忘れてはいけません。

〇様〇町内会班長（氏名）拝啓早いもので今年も半分の月日が過ぎました。平素は〇町内会運営にご理解とご協力を頂き誠にありがとうございます。さて、〇様は今月末を持って当町内会を退会されます。よって、今年度上半期の現金出納帳をお送りしますので、ご一読くださいませ。また、〇様のご意向により事前に徴収しました町内会費は返金致しませんのでご了承ください。草々

イレギュラーですが、引っ越しや家主死去により町内会を離れる人に対し、途中での出納帳提示の際に添付する手紙形式の参考文書です。現金を徴収している以上、内訳を知らせる義務が発生します（逆に支払った会員には知る権利もあります）。退会者を無碍にせず支払って頂いた事へ感謝の気持ちも込めて、半年分の現金出納帳を提示しましょう。勿論完成していなくても問題ありません。現時点での出納帳を見せればOKです。

平成25年8月30日〇市役所地域課担当〇（氏名）様〇町内会班長（氏名）助成金申請につきまして標記について、今年もご協力を賜りたくお願い申し上げます。〇町内会では今年も秋祭りで〇市とタッグを組み、地元名産の〇を全国にＰＲして行きます。昨年同様、〇円の助成金の申請をお願いします。申請に必要な町内会班長での現金出納帳を同封します。不備等ございましたら下記までご連絡お願いします。〒123-4567住所氏名電話番号

市役所に町内会の恒例行事助成金を申請する際に送る書面の参考です。現在までの町内会の現金出納帳を一緒に提出して、助成金申請を依頼します。助成金をもらえた暁には、きちんと借入金額の欄に記載します。政治の世界の様に、支出の詳細より、「どのようにして得たお金か明確に記入する事の方が大切」という考え方もあります。出納帳に記載するまでの道のりも忘れずに把握しておきましょう。

〇町内会現金出納帳平成25年班長（氏名）借入貸出4/1前年度繰越（金額）4/20春のお花見会（金額）5/10町内会一斉清掃（金額）（金額）7/25納涼祭（金額）（このように1年分借入及び貸出に金額を記入して行きます）（末尾に）貸出の詳細につきましては別途内訳を記載しております。ご不明な点等ございましたら〇日までに〇（氏名）までお申し出ください。

典型的な簿記形式の現金出納帳です。5/10の町内一斉清掃で借入があるのは、どこの地区でも導入している「不参加者」のペナルティを徴収した為です。このような詳細については別途記入するとして、とりあえず一目瞭然で1年分が把握できる形で記載するのは理想的な現金出納帳です。借入と貸出で明確に分けている上、時系列に沿っており、管理も簡単な方法と言えます。

町内会班長での現金出納帳の中で専門用語や特殊な言葉は一切ありません。かえって、難しい単語があると高齢者に分かりにくいと言われる可能性もあります。年代によって理解が困難な単語（例えばコンピュータ関係のプリンター、インクジェット等）は、印刷機、印刷専用インクの様に噛み砕いて書いた方が親切です。万人に理解されてこそ意味のある現金出納帳です。

現金出納帳を書くにあたり、注意する点は大きく２点です。１つは嘘偽りのない内容を記入する事、２つ目は提出期限を守る事。曖昧な支出が若干発生するのは仕方のない事です。しかし、使途不明金が多過ぎると、善意で集められた町内会費が横領されたと疑われても仕方ありません。あくまで、代表で取り扱っているお金である事を理解します。提出期限は各町内会によって異なりますが、担当者である間は責任を持ち、最低でも次の班長へ引継ぎする日までに完成させておく必要があります。担当者が変わっても未完成では論外です。

地域住民の善意による町内会費の管理は、紳士に取り組む事が何より大切で、書き方よりも内容の正確性や信ぴょう性、丁寧な字体（パソコン入力だとより見やすい）がポイントです。町内会費を払っている全ての住民が閲覧し、納得出来る内容である事が大前提です。難しい簿記や経理の知識は全く必要ありません。例文も良いですが、一番参考になるのは、前年度の町内会班長での現金出納帳です。