フィールドワークレポートの書き方や例文・... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

フィールドワークレポートの書き方には、雛形や例文、書式などがそれなりに存在します。詳細はインターネットなどで調査して頂いた方がよいでしょう。また、この調査レポートですが、出来るだけ、手紙等に見られるように、言葉を羅列した文章だけでは無く、可能な限り箇条書きにした上で、表やグラフ等を織り交ぜながら作成した方が、より真実味の溢れるレポートして作成できるでしょう。

若者向け雑誌の商圏を調査するために、隣りの都市にある、蔵書数が五万点を優に超える大型書店五店舗で、店舗の許可を頂き、やって来た顧客にアンケート調査や書店員の方々への聞き取り調査等を行い、フィールドワークレポートしてまとめました。以上のことから、この大都市の書店五店は近隣町村の住民も商圏として取り込まれているということが想定されます。

住み慣れた地区から十キロ以上離れた土地に飲食店を出すことになり、そのための人通りや土地の様子などについて、調査しました。この土地は朝日が当たりますが、夕日はそれ程当たらないため、日当たり的には良好です。また、郊外であるにも関わらず、人通りがそれなりに多いこともあり、出店には最高の土地です。現在は空家となっていますが、空家の前はブティックだったとのことです。

上記のフィールドワークレポートは、飲食店を出店しようとしている方が、経営コンサルタントに依頼して、良い土地を探してもらっているとの想定です。上記文章では、出店には最高の様にも見受けられますが、実は、出店者の独自調査がされていないため、分かりません。得てして飲食店出店者は、面倒くさがり屋であることが多く、そのため、新規で店を出店しても続かない場合が多いという事実があります。

新規で日本料理店出店を希望されているとのことで、ご照会のあった土地と物件を調査して参りました。人通りが多く、駐車場も十分に確保されており、中を見ましても、元飲食店だったということもあり、将に居ぬき物件そのものであります。しかしながら、元飲食店の店主が経営難から失踪し、その妻は自殺未遂を図るなどしたこともあり、一家はバラバラになってしまうなど、いわくありげな物件でしょう。

新規で日本料理店を出そうとしている開業希望者が、経営コンサルタントに依頼して、その物件のフィールドワークをした結果の報告書です。出店希望者は、出店を焦っているようにも見えますが、こういった場合、焦りは禁物であり、じっくりと熟考した上で、物件などを選ぶべきでしょう。居ぬき物件で破格の値段というのは、確かに素晴らしいのですが、いわくつきな物件であることも多いのです。

新規に工場を建設するとのことで、建設予定地域の都市の東京六大学への進学状況を調査致しました。この建設予定地域は、確かに従業員を新たに採用する際、東京などの大都市と比較して安い給与で充分生活が成立しますが、実は、大学進学率は全国的にも最下位に近く、東大や京大、早稲田や慶応などへの進学率は共に一桁台となっており、新規工場建設にはそぐわない地域です。

上記のフィールドワークレポートは、新規に工場を建設するに当たって、企業の調査担当が実際にフィールドワークを行った調査結果です。地方は得てして賃金が安く、大学進学率もそれ程高い訳ではないという状況にあります。子弟に金をかけるといった文化が乏しく、酷い場所では、高卒で働くべきといった中世的な考えを持つ家庭もあり、意識改革が早期に求められるところです。

新たな化粧品のテスト販売として、北海道札幌市で試験的に女性に化粧をその場でしてもらい、アンケートを書いてもらいました。その結果、概ね良好との回答が導きだされました。このアンケート調査結果で、化粧の乗りは上々なのだが、化粧の色が若干濃いようなといった意見が多数の方々から寄せられました。そこで、次回は化粧を薄くして、札幌でテスト販売したいと考えます。

化粧品に限らず、パソコンにしても何にしても、多くの場合、テスト販売を札幌で行って、成功してから東京で販売するというのが一般的な企業の販売戦略です。札幌は、全国から人が集まってきているため、フィールドワークに最も適した都市とも言われているからです。失敗しても、大きな痛みを伴わないで済むといの算盤勘定も働いているのでしょう。ちなみにカップラーメンは青森市でテスト販売するケースが多いそうです。

新幹線が延伸したことに伴う、駅利用者の動向調査を行いました。最初に終点だった時代は、約三万人程の乗降客数を誇りましたが、延伸し、ただの停車駅となったことに伴い、現在は約二万人の乗降客数に減少しました。駅前の飲食店やコンビニエンスストアなども、撤退する店舗も相次ぎ、終着駅だった時代を懐かしむ声も、駅前の商店街関係者からは聞こえてきます。

新幹線の終着駅というのは、例え一年間であったとしても、地方都市の活性化には、最高であると言えるでしょう。終着駅であることによって、様々なイベントを打ち、降車客にモノを買ってもらうことができますし、何より、東京駅で電光掲示板に表示されることで、タダで宣伝になるからです。特に、新幹線は、東京と直結し、それなりに受け入れ態勢を整えれば、効果はてき面に表れます。

フィールドワークレポートでは、何のために、どこでどのような調査を誰を対象に行うかが重要になってくるのではないでしょうか。新規出店のための調査や、街づくりに関する調査、或は、新商品のテスト販売調査など、主として、本当かどうかの仮説を立てて、それの真実性を確認するための調査であり、決して、何も無い所から、新たなものを産み出すといったものではありません。

フィールドワークレポートの書き方の注意点ですが、最初に調査概要について、何のためにどの様な調査を行うのか、また、なぜその様な調査を行うに至ったのかを詳細に記した上で、調査日や時間帯、調査場所、聞き取りした人などについて、しっかりと記載しなければ、報告書としては失格になるでしょう。加えて、調査開始前に立てた仮説を記しておいても良いかも知れません。

フィールドワークレポートの書き方のポイントとしては、自身の立てた仮説通りにコトが運んで当たり前なのにも関わらず。その仮説が酷く覆らせられた時の状況を、詳細に渡って記す必要があるでしょう。酷く覆させられた部分について、その覆った原因を探り当て、新たな仮説を立てた上で、その検証のためにフィールドワークを再度、行わなければならないからです。