地理レポートの書き方や例文・文例・書式や... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

地理レポートの書き方についてですが、その書式や雛形などについては、最低限のレポートとしての決まりがあるのでしょうが、それ以外についてはフリーといったところでしょう。実際に例文などがインターネットに掲載されていますので、それを参考するのもよいのではないでしょうか。但し、ネットを参考にし過ぎるのもどうかという議論も中にはあり、難しい所ではあります。

我が国の河川の形状は世界の大河と比較すれば急流な場合が多く、雄大な流れというのは下流域でなければ見ることはできません。この我が国の河川の形状が、我が国の清潔感溢れる国民性を育み、そして、遂に小麦が主食として登場することがない、清潔な水を使用しての稲作だけの、米主食の文化が根付いたのではないでしょうか。為政者が米にこだわり続けた理由はそこにあるのかも知れません。

世界の文明の発達度合を調べるのに、一番適した指標は鉄道網の発達度合なのではないでしょうか。鉄道は英国発祥ですが、今でも使用されている公共的な乗り物です。実は、この鉄道網が発達している国や地域は戦争が少なく、逆に殆ど発達していない地域には、紛争が常に勃発しており、食糧難も同時に降りかかってきているというのが、地図を見れば一目で理解できるでしょう。

上記の地理レポートは、鉄道という言葉を使用して、交通網の発達がいかに、当該国家にとって経済発展していく上で重要なのかということについて述べたレポートです。手紙の様な書き方ながら、的を得ているようにも見えますが、米国などの例外がある部分については、さり気なく避けているといった所があり、その部分の細く説明が必要になってくるのではないでしょうか。

我が国には多くの山があります。そして有名な標高の高い山を間近に見ることができる都市もあります。実は、その大きな山を間近に身て育つためなのか、歴史上の有名な人物を輩出している都市というのは、山を見ることができる場合が多いのが実情ではないでしょうか。有名な街に、岩手山を見ることができる盛岡市や、桜島が間近に迫る鹿児島県鹿児島市などが挙げられます。

上記の地理レポートは、確かにそういった一面はあるにせよ、論理の展開がかなり強引な部分があります。反論の余地があり過ぎるので、論文としての体を成していないのです。例えば、日本一総理大臣を輩出している山口県には、大きな山は無いなどということは巧妙に伏せられているといったことを見ても、それが言えるのではないでしょうか。結局、有名な人になるかどうかはその人の心がけ次第ではないでしょうか。

エジプトはナイルの賜物と言われています。ナイル川が氾濫する時期を正確に予測した上で、小麦を植えて栽培するといったことを繰り返してきたため、暦が発達しました。エジプトでも外敵の侵入や国内の派閥争いなどはありましたが、それは、異常気象により暦通りにコトが進まなかった時期に必ず勃発しているという事実からも、エジプトの繁栄はナイル川無くては無かったのではないでしょうか。

上記の地理レポートは、ナイル川の氾濫とエジプト文明との関連性について調査したものです。エジプトで何か事件があった年は、ナイル川が異常気象で大洪水が起こったとか、全く氾濫自体が無かった時だということも歴史書には書かれてあるそうです。地理と歴史の融合のレポートであり、それなりに上手くまとめられていると言って差し支えないのではないでしょうか。

原子力発電所の立地については、色々と調査された上で決定されると言われています。我が国は断層だらけで、原発にはそぐわないと言われていますが、断層が無い部分もあり、そこに原発を建てるしかない訳です。自然災害についても昔の資料等から調査されていますが、東北地方や北海道等、歴史書に記載が無い地域については、発掘調査や断層調査等を念入りに行う必要があるでしょう。

上記は、原発立地に関する地理レポートです。言っていることは全くその通りですが、内容的に、原発の立地について、地理学とどう結びつくのか理解に苦しむ所です。但し、平和で安全な社会を築き上げるためには、原発の立地については吟味する必要があるでしょう。特に、古文書等で火山の噴火等が度々記載がある富士山等はともかくとして、殆ど記載が無い東北・北海道地方などはしっかり調査すべきでしょう。

地球の北回帰線並びに南回帰線付近にはジェット気流が流れています。しかし、このジェット気流は蛇行しており、一定ではありません。欧州の場合は、北回帰線付近にこのジェット気流があるためか、アフリカのサハラ砂漠でもそれ程暑いといった感じではないそうです。翻ってアジア地区の場合は、北回帰線からはるか離れた北方にこの気流があるためか、日本は夏は蒸し風呂状態になります。

上記の地理レポートですが、ジェット気流と欧州と東アジア地区との関連性について述べたもので、事実、その通りのことを記しています。紙面の都合上、このジェット気流が生み出す欧州人と東アジア人との気質の違い等にも言及したかったのでしょう。地域地域の気候条件が、当該地域の人々の性格を変容させ、それは生活様式の違いに出て来るのではないでしょうか。

地理レポートの書き方で使用した言葉として、様々な地理用語が上げられます。河川や山岳、そして気象などの自然の部分が人間生活に作用することを研究するのを自然地理、人間の様々な活動が、その地域の方々に及ぼす作用を学習するのを、人文地理と厳密には分化していると聞きますが、大学教授になってからの専攻であり、学生の間は、地理学は地理学として通しているといった感じでしょう。

地理レポートの書き方の注意点として、仮説を立てて検証しなければならないといったことがあります。その点、レポート的には自然地理の方がはるかに書き易くまとめやすいといったことが言えるでしょう。反対に人文地理の場合は、街に出かけて行って駅前でアンケートを取るなどの地味な作業を繰り返して検証するといった手法でその結果から推測されることをレポートで述べるといった作業が求められるでしょう。

地理レポートの書き方のポイントとしては、レポート全てに言えるのですが、出来るだけ、誰も研究していない分野に着目し、その点を必死になって調査して結果を出すべきだということです。その理由としては、そのほうが、後々まで残りますし、就職等にも役立つ場合が多いためです。また、知らないことを知る作業を叩き込むために、これ程良い作業というのは無いのではないでしょうか。