大学院推薦状の書き方や例文・文例・書式や... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

最近は大学院へ進学する学生も増えてきました。大学院へ進学する場合は、大学入試とは違い、教授の推薦も必要となってきます。もし将来大学院へ行きたいと思っているのであれば、大学へ入学すると同時に大学院進学も見据えた上で4年間を過ごす必要があります。大学院推薦状が大きな意味をもつので、大学生活も自由で気ままに過ごすわけにはいかないでしょう。

大学へ進学したら今までの受験勉強から抜け出せた反動で、勉強はおろか遊びやバイトに力を入れてしまう学生も多くいます。そのため進級できずに留年する学生も多く、目標を見失い途中で退学してしまう学生も多いのです。その理由として、「元々志望していた大学ではなかった」ということや「入学することが目標だったため、その後のことを考えていなかった」などといったことがあげられます。

せっかく高校時代に机にかじりついて勉強していたのに、いざ入学して途中で退学するほどもったいないことはありません。もちろん、ほかにやりたいことが見つかって、考えて考え抜いた末退学の道を選んだのであれば仕方がありません。しかし、「必要単位が取れない」という理由や「おもしろくない」という理由で退学してしまうのは後から後悔することも多いのです。

もし、自分が志望する大学へ進学できなかった場合、浪人してまで行きたい大学を目指す人もいるでしょう。しかし、浪人するための費用や受験勉強のやり直しを考えたら、第2希望、第3希望の大学へ変更する人が多いのもわかります。そこでやる気がなくなってしまう人も多いのです。では、自分が志望する大学へ進学できなかったからそのままあきらめてしまうのはもったいないのです。

志望する大学へ進学できなくても、自分が志望していた大学院へ進学する方法もあります。もちろんどこの大学でも行けるということではありません。自分の所属する学科の教授の推薦なども必要となってくるからです。大学院推薦状を書いてもらえば、大学院へ行くための一番の近道となります。教授同士がお互いを知っていれば、手紙のやりとりなどでますます有利になります。

大学院推薦状を書いてもらうためには、大学でも優秀な成績を収めなければなりません。必ず主席である必要はありませんが、いくら成績が優秀であったとしても、遅刻や欠席が多ければマイナスとなり、教授にも推薦してもらえなくなってしまいます。ですから大学院進学を考えているのなら、ある程度真面目に学生生活を送る必要がありそうです。しかし勉学一筋といったことではありません。

大学でしなければならない当たり前のことを当たり前にやっていればよいのです。何も一心不乱に勉強だけをすればよいというものではありません。サークル活動も大学のゼミも自分なりに真剣に取り組めばよいのです。そして教授にもその努力を認めてもらう必要があるので、教授にいろいろ質問したり教えを請うたりすることも大事です。何も特別なことは必要ないのです。

大学で模範的な学生になるためにテストやレポートなどで優秀な成績を収めるといっても、そのための雛形や例文といったものはありません。講義の中で教授の話に耳を傾け、教授が言いたかったこと、伝えたかったことなどをメモすることが大事です。板書をせずにひたすらしゃべる講義スタイルをとっている人も多いので、メモは必ず必要です。その当たり前のことが大事なのです。

また、教授も講義中に誰が熱心に講義を受けているか見ています。小中高時代は、注意散漫であれば必ず指摘されますが、大学はそうではありません。教授は見ていても注意する人はほとんどいません。もう一人の大人として見ていることもありますし、大学は本気で勉強する学生が集まるところだという認識があるからです。ですから注意されないから大丈夫といったことはありません。

しかし本来、講義中は真面目に話を聞くことが当たり前であり、当然のことなのです。社会に出て、会社の会議中に居眠りしたり、しゃべっていたりすれば注意どころかやめさせられる可能性もあるのです。ですから、講義はきちんと受け、レポート提出は期日をきちんと守り、テストもしっかり受けることが大事です。どれも当たり前のことであり決して難しいことではありません。

毎日こつこつがんばってきたことが教授の目にとめれば、大学院進学を勧められます。そして、大学院推薦状を書いてもらえることにつながってくるでしょう。自分の行きたい大学院の教授にもどれだけがんばってきたか言葉を添えてもらえる可能性もあるので、ここで本当に行きたかった大学へ行って、院生としてさらに勉強をすることが可能なのです。最終学歴も大学院になるのです。

以前は大学院へ行っても就職には意味がないとも言われていました。しかし最近は大学院で学んだ学生を優先的に採用するところも増えてきていますし、就職にも有利だとも言われています。もちろん自分の将来のために進学するわけではありませんが、自分の知識や研究を深めるためにも、大学院の進学は決して無駄ではなく、これからの時代必要なことと言えるのかもしれません。

大学院推薦状は大学によって書式も違います。しかし推薦状があるのとないのとでは、大学院へ進学するのも大きな差が生まれますので、大学院推薦状を書いてもらって損はありません。本当に大学院へ行きたいのであれば、入学時から先を見て勉強に励んだ方がよいですし、大学での生活も考えていく必要があるでしょう。不真面目な学生や留年を繰り返している学生はもちろん推薦してもらえません。

教授に推薦してもらいたいからといって、その教授に気に入られればそれでよいといったことではありません。教授会議もありますし、お互いの情報交換で学生の人となりはすぐにばれてしまうでしょう。ですからどの教授にも「推薦して間違いない。」と太鼓判を押してもらうぐらいのことは必要です。推薦してもらうためには、人間性と努力がとても大事になってくるのです。

大学院推薦状を書いてもらうためには、当たり前のことをきちんとしましょう。今まで学校で言われ続けてきたことをそのまま普通にすることが基本なのです。最近はその基本ができない学生も増えてきているので、留年や退学も増えてきています。当然のことをきちんとするということができれば、教授から推薦されるはずですし、大学院へ行きたいと言えば勧めてもらえるはずなのです。