文章の書き方や例文・文例・書式や言葉の意味などと記入例
文章の書き方と用途
文章を書く機会というものは意外と多いもので、手紙や論文を書くこともあれば、最近ではブログやSNSなどでも文章を書く機会が増えてきています。子供の頃から作文や感想文などを書いてきたとはいえ、やはりしっかりとした文章を書くというものは難しいものです。特に日本語は世界中の言語の中でも非常に難しい部類に入るものです。そのため単語の使い分けはもちろん、尊敬語や丁寧語の使い分けや、正しい言葉遣いなど、気をつけることが多く、それらが文章を書くことの難しさに繋がってしまっているのです。
文章の書き出し・結びの言葉
文章を書くにあたって、まず気をつけなければならないことは「伝えたいことは何か」という点です。メインとなるテーマがはっきりしていないと、全体的にぼんやりとした文章になってしまうものです。いきなり文章を書き始めるのが難しい場合は、事前におおまかなプロットを作っておくと書きやすくなります。必ず伝えたいこと、疑問に思うことなど、パートごとにしっかりとした筋道を立てて書き始めるようにしましょう。
文章の書き方の例文・文例01
まずは、漢字を使い分けることの大切さを伝えるために、いくつか例文を挙げます。「かのじょのしはひとびとをおどろかせた(彼女の死は人々を驚かせた)(彼女の詩は人々を驚かせた)」「はがとてもきれいですね(歯がとてもきれいですね)(葉がとてもきれいですね)」「ここににほんのふでがあります(ここに2本の筆があります)(ここに日本の筆があります)」
文章の書き方の例文・文例01のポイント・まとめ
このように、ひらがなだけで書いた文章では内容が正しく伝わらない場合があります。もちろん前後の文章である程度推測することは可能ですが、それではいい文章とは言えません。日本語には平仮名、カタカナ、漢字があります。それらを上手く使い分けることによって、読み手にとっても非常に分かりやすくなるものです。良い文章というものは、単にきれいな言葉を並べるだけでなく、読み手が読む時にストレスを感じず、スムーズに読み進められることも非常に大切な要素になります。
文章の書き方の例文・文例02
「今日は雨が降ったから、ずっと家にいようと思っていましたが、暇だったので、近くの本屋まで出かけたら、偶然知り合いの方と会ったので、一緒にランチを食べに行って楽しかったです」「今日は雨が降ったので、ずっと家にいようと思っていました。しかし暇だったので、近くの本屋まで出かけました。すると偶然知り合いの方と会ったので、一緒にランチを食べに行きました。楽しかったです」
文章の書き方の例文・文例02のポイント・まとめ
この2つの例文の違いは文の区切り方にあります。最初の文は全てを一文で書き、2つ目の文はいくつかの文章に区切って書いてあります。一文があまりにも長いと非常に読みにくくなりますし、全体像がぼんやりしてしまいます。複数の文章を上手く繋げるためには、「しかし」「すると」「それから」「なぜなら」「そのため」といった接続語を使いこなすことがポイントです。
文章の書き方の例文・文例03
「仕事にも慣れてきました。しかしまだまだ勉強が必要だと感じます。しかしとてもいい職場です(まだまだ勉強が必要だと感じますが、仕事にも慣れてきました。とてもいい職場です)「人とのコミュニケーションで大事なことは、相手のことを気遣ったり、助け合うことです(人とのコミュニケーションで大事なことは、相手の方のことを気遣ったり、助け合ったりすることです)」
文章の書き方の例文・文例03のポイント・まとめ
これらはよくある間違った言葉遣いです。最初の文は「しかし」を繰り返しすぎて、文章のポイントが伝わらなくなってしまっています。「しかし」は文と文の逆説を唱える際に使用するので、頻繁に繰り返すのはよくありません。2つ目の文は「〜たり」の使用方法が間違っています。「〜たり」を使う際は「〜たり、〜たり」と少なくとも2つの言葉を並べて使用しなければなりません。
文章の書き方の例文・文例04
「今回の企画の大事なポイントの一つは、企業の名前のロゴの位置です(今回の企画で大事なポイントは、企業名のロゴ位置です)」「ここの動物園には、キリンなどの動物がたくさんいます(ここの動物園には、キリンやライオンなどの動物がたくさんいます)」「今日は朝から調子が悪く、頭痛が痛いので学校を休みました(今日は朝から調子が悪く、頭痛がするので学校を休みました)」
文章の書き方の例文・文例04のポイント・まとめ
これらは助詞の使用方法がおかしな例文です。一つ目の文章は「の」が多すぎて文章のテンポが悪くなってしまっています。まとめられる言葉をまとめたり、別の助詞に変えたりする工夫が必要です。2つ目の文は「など」の使用方法の誤りです。「〜など」を使用する場合は少なくとも2つ以上の例を挙げる際に使用するようにします。3つ目の文は同じ意味の言葉を連ねて使っています。「馬から落馬」なども同様で、「落馬」で意味が通じる場合は一つにまとめるようにしましょう。
文章の書き方の例文・文例05
「昨日上司が家に参られたので、美味しいお酒を飲んでもらいました(昨日上司が家にいらっしゃったので、美味しいお酒を召し上がっていただきました)」「明日は急に行かれなくなりましたので、また日を改めて行かせていただきます(明日は急に伺えなくなりましたので、また日を改めて伺わせていただきます)」「今日は早く起きれませんでした(今日は早く起きられませんでした)」
文章の書き方の例文・文例05のポイント・まとめ
日本語の難しいところは尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けです。文章を書くときだけでなく、普段のコミュニケーションでも間違った使い方をされている方が非常の多いものです。この使い分けが正しく出来ているかどうかで文章の質にグンと差が生まれてきます。また、最近多いのが「ラ抜き言葉」と呼ばれるものです。「来れる」「食べれる」など可能を表す際によく使われる言葉ですが、正しくは「来られる」「食べられる」です。
文章の書き方で使った言葉の意味・使い方
「丁寧語」というのは単純に丁寧な言葉使いをすることで、相手に敬意を示す際に使われるものです。「尊敬語」は相手の方が行う動作に使用するものです。例えば「来る」は「いらっしゃる」、「食べる」は「召し上がる」となります。逆に謙譲語は自分が行う動作をへりくだった表現にする際に使用される言葉です。例えば「行く」は「参る」、「食べる」は「頂く」となります。
文章の書き方と注意点
良い文章を書くためには、自分で何度も読み返してみることが大切です。そうすることによって誤字脱字や言葉遣いの誤りに気づくこともあります。実際に読んでみて、読むテンポが変わってきたと感じたらその部分は再度リライトしてみるのもお勧めです。また、文字の大きさや余白の取り方などでも読みやすさというものは大きく変わってきます。時には文の書式などにもこだわってみるのもいいかもしれません。
文章の書き方のポイント・まとめ
なかなか一朝一夕で上手い文章を書けるようにはなりません。短くても定期的に文章を書く習慣を身につけることも大切です。また、よい文章をかけるようになるためには、よい文章をたくさん読むことも重要なポイントです。文章の雛形などを参考にしてみるのもいいですし、評価の高い本や論文を読んで、自分で書いた文章と何が違うのか比較してみるのもいいでしょう。
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