紹介状の書き方や例文・文例・書式や言葉の... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

一般的な紹介状というのは、総合病院の診察を受ける際、かかりつけの医者に書いて貰う文書のことを言います。大手総合病院の場合は、医師からの紹介状がないと受付ないというところが多いので、注意が必要です。ここで言う紹介状は、患者自らが書くものではなく、医師が書くものなので、診療情報提供書というのが正式な名称です。その用途は、紹介状に書かれた診療科の医師の診断を受ける為に使われます。

一般的な紹介状（診療情報提供書）は、一定の書式が出来ており、そこに必要な事項を書き込むだけなので特に挨拶文などはありません。ただ、かかりつけの医師が、これまで付き合いのない初めての病院に出す場合は、特別に挨拶文を付ける場合があります。「今般当院に通院されておりました〇〇様が、今後の治療の継続は、貴院にて受けることが必要と認められますので宜しくお願い申し上げます」と言う書き出しで、最後に「何卒、今後のご加療の程宜しく申し上げます」が結びの言葉となります。

医師が使う紹介状（診療情報提供書）に書き込まれるのは、患者情報として、患者の氏名、住所、年齢、紹介目的、現病歴、検査所見、治療経過などで、参考資料として心電図検査、採血検査のデータ、処方内容などが主なものです。参考資料はつけない場合もあります。書式は病院によって違いがありますが、大同小異です。要は何故この紹介状を書いたのか、どんな治療をして欲しいのかはっきりとわかることが大切です。

紹介状の書き方の例文・文例01のポイントは、現在治療をしている患者の容態が改善されないので、そちらの病院で治療をして欲しいというお願いの文書です。箇条書きではありますが必要な事項が総て書き込まれ参考資料として心電図検査の結果、採血検査の結果なども添付されているので問題はありません。紹介状を持たない患者は受け付けないと言う大手総合病院もありますから、患者にとって紹介状は大切なものです。

紹介状（診療情報提供書）は医師が作成し、封筒に入れ、封印されたものが患者に渡されます。どの様なことが書いてあるか、患者は見ることが出来ないので不安を覚える人もいますが、一般的には一定の書式に添って必要事項だけが記されているので心配は要りません。例外的に欄外に医師のメモが添え書きされる場合がありますが、これも必要事項の範疇です。紹介状は指定された病院の受付に提出すると、こちらの役目は終わります。紹介状は受付～診療科窓口～医師という順序で届けられるので、後は病院の指示に従って名前を呼ばれるのを待つだけです。

紹介状の書き方の例文・文例02のポイントは、医師が書いた紹介状の流れです。中味を見ることの出来ない患者は、渡された紹介状を相手先の病院の窓口に届けるだけの役目しか持ちません。世話なしと言えばこれほど簡単なことはありませんが、中身が気になる人もいます。こうした場合は、後で、担当医師に問い合わせればよいでしょう。中味を見せてくれることはありませんが、必要事項が正確に記されていた旨報告してくれます。紹介状の内容によって不当に扱われるなんていうことはありません。

ビジネスの世界では、取引のある企業間同士で優秀な技術者を紹介して欲しいということが良くあります。「紹介状拝啓時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てにあずかりあり難く厚く御礼申し上げます。さて、先日〇〇〇〇部門の確かな技術を持った人材を紹介して欲しいというお話がありましたが、かつて当社の社員であり、現在は〇〇社に移りました〇〇〇〇君を紹介します。〇〇〇〇君の当社での実績は左記のとおりです」

紹介状の書き方の例文・文例03のポイントは、取引のある企業から優秀な技術者を紹介して欲しいという要請に対して、かつて寺社に勤務した経験のある人材を紹介しているころです。現在は他社に移っていると言うことですから交渉その他難しい面がありますが、内密に折衝できるルートはあるでしょう。どのような実績を持った人かは別項で書いているので、大体の様子はわかります。詳細は手紙のやり取りと言う場合もあります。自社の社員を紹介する場合もあります。こうした文書には決められた雛形はありません。

大学などの図書館で、必要な書籍や資料がない場合、他の大学の図書館などにある資料を借り受ける場合があります。大学の図書館は一般的には、通学者以外に図書資料を貸し出すことはしませんが、所属大学が発行する紹介状があれば貸し出しを受けることが出来ます。「紹介状下記の者は当大学の学生であることを証明します。今般、研究のため下記書籍と資料が必要になりましたが、あいにく当大学には該当資料がありません。幸い貴大学が所有していることがわかりましたので、恐れ入りますが、〇〇日から〇〇日まで特例の貸し出しをお願い致します。

紹介状の書き方の例文・文例04のポイントは、大学同士の図書の貸し出しです。普通何処の大学でも通学者以外には図書の貸し出しはしませんが、どうしても必要な場合、借りる側の学長が貸す側の学長に対して学生の紹介状を書いた上で、図書を借り受ける特例を認めて欲しいというものです。こうしたやり取りは、大学同士頻繁に行われていますが、相手大学に対しての信頼と言う意味では貸し出しを受ける期間はきちんと守り返還予定日には必ず返還することが大切です。

ハローワークで紹介する事業所に就職しようとする場合、ハローワークの紹介状が必要になります。ハローワークの紹介状は、労働者と求人先の企業をつなぐ紹介状です。これは自分で書くわけではなく、ハローワーク側が、一定の書式に基づいて書いてくれますが、これがないと受け付けて貰えない場合があります。インタネットなどで検索し場合でも紹介状はハローワークまでいかないと書いて貰えません。

紹介状の書き方の例文・文例05のポイントは、ハローワークで紹介している事業所に就職する場合はハローワークが発行する紹介状が必要だと言うことです。これはハローワークまで出向かなければ書いて貰えません。ハローワークが扱っている事業への就職はこの紹介状がないと受け付けて貰えないので注意が必要です。この紹介状を巡ってはさまざまな問題があるようですが、就職を希望する人が問題に巻き込まれるようなことはありません。

紹介状は、さまざまな分野で利用されていますが、一般的に使われているのが、医者が病院に当てた紹介状です。大手病院の場合は紹介状がないと、患者が直接行っても診察を受け付けて貰えません。同じ病院内でも内科から眼科の診療を受ける場合は眼科医に当てた内科医の紹介状が必要です。面倒な仕組みですが、反面、紹介状があれば、誰でも診察を受けることが出来ます。紹介状は現代の通行手形といった役目を持っています。

紹介状は、あらゆる場合で、自分で書くものではありません。医者から医者への紹介状、大学から大学への紹介状、企業から企業への紹介状など総て自分を素通りしていきますので、自分自身が書き方を学ぶ必要はありません。自分が果たす役割は渡された紹介状を、指定された相手に渡すのが大きな役目です。紹介状の中に何が書いてあるか知ろうというのはあまり意味がありません。

紹介状の書き方のポイントは、それを扱うもの同士が心得ていなければならないことで、一般の人が介入することは全くありません。特に医者同士のやり取りでは、第三者が介入することはできません。ただ、紹介状については、それを書いた側に手数料を支払います。そのため、内容を知りたいと言えば、書いた側が事前に見せてくれる場合があるかもしれませんが、これはあくまでも例外です。