キューシートの書き方や例文・文例・書式や... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

キューシートの書き方については、その書式や雛形などについては、それなりに存在しますが、しっかりとした全国統一的なものについてはありません。要は分かり易い言葉を使用して、手紙のような形にならずに作成されていれば上々な訳であって、決して、定まった形などは無いというのが実情です。尚、インターネットなどで検索すれば、それなりに例文が出てきます。

十八時に、ニュースの全体を開始します。最初にシーン一で、メインキャスター二人の表情をアップします。ここで、男性と女性と交互に自己紹介します。十八時一分に今回の国会で決定した新たな法案についてのニュースについて、男性キャスターから報道します。十八時二十九分、天気予報終了後に、エンディングの音楽を流しながら、スタジオズームアウトで終了です。

六時に月曜日から金曜日まで実施しているアニメを放映開始します。六時にテーマソングの放映を開始し、六時二分にＣＭに移ります。ＣＭ終了は六時三分で、ここからメインのアニメ内容前半部分を十二分間放映します。六時十五分にＣＭを一分間入れて、同十六分から後半部分の放映を開始します。六時に十八分に後半部分を終了し、一分間、エンディングのテーマソングを放映し終了します。

上記はアニメのキューシートの事例です。アニメの場合は既に創られたものが配信される場合が多いため、それ程、キューシートの作成は面倒だということは無いのではないでしょうか。このシートの中でも、多分、最も簡単な方の部類に入るものと想定され、テレビ局入社一年目でも、十分にできる仕事と想定されます。実際に、土曜日のテレビを見れば、テレビ局のレベルが分かります。

十八時三十分、地方のニュースの放映を開始します。最初にスタジオをズームアップして、メインキャスター二名の顔を捕らえます。一人ずつ紹介し、その後、メインニュースの桜の満開風景を放映しながら、三十秒に渡り男性キャスターが原稿を読み上げます。この繰り返しを、原稿五まで交互に繰り返し、最後の十八時四十三分に、天気予報を一分半挿入して、終了です。

上記のキューシートは、十五分のニュース番組におけるキューシートです。地方のニュースはそれ程センセーショナルなものは少ないため、ほのぼのとした内容になりがちですが、ニュース全体的にいきなり入って来ることもあるので、その点を考えれば、こういったニュースのキューシートの作成は非常に難しいのではないかと想定され、関係者の苦労がしのばれます。

土曜日の九時五十五分から、朝からテレビの放映を開始します。最初はスタジオのズームアップでメインキャスター並びに三人のサブキャスターの紹介を二分間行います。その後、シーン一の中継現場に移り、そこで中継キャスターの紹介を三十秒と、中継現場の紹介を二分間行います。最初は、収録ビデオの放映で、スポンサー一の放映を行います。放映時間は三分間です。

土曜日の地方民放における自社番組のキューシートの事例です。地方局では、殆どの番組を系列の中央局から購入しているので、自社番組とニュースが唯一のアイデンティティーを証明する場になっていると言っても過言ではありません。中でも土曜日の午前中に自社番組を放映している地方局は、中央の局と比較しても、その番組作成能力はそれ程大差がない所まできています。

十五分間のグルメ番組で、夜の二十時四十五分オンエアのものです。二十時四十五分にグルメ番組のオープニングを二十秒流し、その後、今日の部分の収録ビデオの放映開始となります。この部分の放映は約十二分間で、放映が終了後は、エンディングを二十秒流した後、今度は、明日の番組内容予告編を三十秒間放映し、エンディングの一部のテーマソングを十秒放映して終了です。

中央、地方を問わず、通常は良く行われているグルメ番組のキュシートの書き方の例文です。こういったグルメ番組は、収録テープを放映するだけならば非常に楽なことこの上ないのですが、そうでない場合、生放送などの場合は大変なことになります。生放送のグルメ番組に出場してくれる職人にもよるのですが、やはり業界的に天狗になりやすい構造になっているため、職人を怒らせればアウトです。

十五分間のテレビドラマで、昼の十三時から始まります。最初にオープニングのテーマソングを一分間放映した後、メインの内容テープの放映を十三時二分から開始します。このメインテープを十二分間放映した後、エンディングのテーマソングを一分間放映します。その後は明日の予告編を二十秒放映して終了といった感じになります。シーンの変更は都合三回に抑えております。

テレビドラマのキューシートの書き方の事例です。こういったテレビドラマの場合は、実際には収録しいたテープをそのまま放映する場合が殆どであると考えられるので、それ程、事細かいキューシートの作成は要求されることはないでしょう。この点、実はアニメの放映パターンと似ていると想定されます。最も難しいのは、やはり生放送で、時間の引き伸ばしなどがあるからです。

キューシートの書き方で使用した言葉として、シーンというものがあります。これは例えば生放送の場合は、カメラを数台使用する場合が多いのですが、その場合、カメラ一で撮影する場面をシーン一とした場合、カメラ二で撮影する場面をシーン二と取り決めたりする場合が多い様です。また、処理という言葉もあり、これはカメラのフェードアウトやフェードインなどの指示がされます。

キューシートの書き方と注意点ですが、このシートは非常にこと細かに書かなければならないといった掟があることです。何時何分、下手をすれば何十秒といった単位で記さなければならないので、特に収録したテープをそのまま放映するのではなく、生放送のバラエティー番組や、生放送のニュース番組などでは、特に作成に気を遣わなければならないといった具合でしょう。

キューシートの書き方のポイントとしては、誰が何時どこで何をするのかを、時系列的に、しかもこと細かに書かなければならないといたことでしょう。一般的にドラマなどの放映は、撮影が大変なので、気を遣うと思われがちですが、実は、収録済のものが多いので、アニメと合わせて、比較的単純なキューシートに成る場合が多いでしょう。最も難しいのは、生放送番組です。