商品購入お礼状の書き方や例文・文例・書式... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

商品購入のお礼状は店側（販売者）から購入者（顧客）に対して感謝の気持ちを伝える為に差し出します。１００パーセント消費者側が選ぶ権利を有する現在、数多ある同じカテゴリーの商品の中から選んでもらった事に対するお礼状です。企業、個人からどちらでも構いません、失礼にならないよう注意します。お礼状は、今後も気持ち良く取引が継続できる関係を築く１つの方法でもあります。

商品購入お礼状の書き出しは基本的に「拝啓」、結びは「敬具」「かしこ」「草々」です。結びの言葉は、書き手が女性の場合草々でも良いでしょう。個人的に書く場合はかしこでも良いです。一般的に男女問わず書いて自然且つスマートなのは「敬具」。意味としては、謹んで申し上げますという意味が込められています。お礼を認めた最後にこの言葉で締めくくると、より丁寧な印象を与えます。

拝啓すっかり秋めいてまいりました。この度は数ある店舗の中から弊社をお選び頂き誠にありがとうございます。ご購入の商品をお届けします。商品には万全を期しておりますが、万が一不良品の際にはお手数ですが下記宛ご連絡をお願いします。速やかに対応致します。今後も機会がありましたら、ホームページをご覧頂き、社員一同またのご利用お待ちしております。敬具〇〇会社電話1234-5678

近年利用者が急増しているインターネットでの買い物の際、購入者に販売店が添付するお礼状の例文です。内容も端的で分かり易く、商品だけを送るよりずっと消費者に良い印象を与えます。アフターフォローとまで言いませんが、商品に対する責任も伝わります。出来れば手書きが理想ですが、印刷したお礼状を送付する場合でも、記入者（発送担当者）の名前くらいは手書きでサインしたいものです。

〇様前略、先日は久しぶりに貴女に会えてとても楽しかったです。学生時代と変わらない美しさに同姓として憧れます。紹介した学習塾に〇君が喜んで通ってくれている、成績も良くなったと聞いて私まで嬉しくなりました。レベルに応じてクラスを変更出来るから、またいつでも相談してね。お互い子供も大きくなって、自分の時間が出来る様になったから、きっとまたお茶しましょうね。かしこ９月１０日〇（名前）

手紙形式でまとめたお礼状です。商品は決して形に残る物だけではありません。例文の様に学習塾やエステコース等、消費（体験）するタイプの商品（サービス）も存在します。金銭を支払って何かをしてもらう事は、全て購入（契約）と考えて良いでしょう。自分が進めて入会した学習塾も例外ではありません、友人同士のやり取りなので、このように親しみやすい文面も喜ばれます。

〇様この度は弊社の新型〇〇（車種）をご購入頂き、社員一同心よりお礼申し上げます。かわいいお子様の誕生で笑顔溢れる〇様と、今後もお付き合いさせて頂けるよう、努力して参ります。定期点検のご案内も随時差し上げますので、何か不都合や調子の悪い点、お気づきの点がございましたら、いつでもご連絡お待ちしております。書面で失礼ですが、取り急ぎご挨拶まで。敬具

雛形や書式に拘る必要はありませんが、ある程度大企業になると企業の顔として礼状を書くので、一般常識に沿って書く必要があります。例文は車に対する礼状なので、顧客が支払う金額の桁も他の商品とは異なります。アフターメンテナンスもサービスポイントとなるので、しっかりその旨記載し、今後も利用したい、と思わせる信頼感を与える事が重要です。相手の家族構成や趣味等を把握しておく事もポイントです。

拝啓山肌が綺麗な紅葉色に染まりました。〇会社様に於かれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。この度は弊社のフルカラーコピー機を導入して頂き誠にありがとうございます。インターネットとも接続可能な最新鋭の新型機種になります、御社発展のお力添えになれば光栄です。ご質問やご意見は、メンテナンス担当者宛いつでもご一報くださいませ。今後共変わりませず宜しくお願い致します。敬具〇社営業１課〇（氏名）

企業間でのやり取りになります。代表者同士で話し合いの上最終的な契約に至りますので、宛先は企業名にするか、どこかの部署の個人名にするか、状況によって判断します。普段から取引のある企業か、この度新しく契約を結んだ企業かによって若干ニュアンスも異なります。次に繋がる事業が企業繁栄の最も大切な事です。人と企業を結ぶ、そんな意味も込められたお礼状です。

いつもお世話になっております。この度は〇物産株式会社の「海の幸パーティーギフトセット」をご購入頂き誠にありがとうございます。特典のトートバッグも一緒に発送しておりますが、若干到着日に違いが生じます事、何卒ご了承くださいませ。産地直送の摂れたての味を皆様にお届けできるよう、今後も新商品開発に向けて努力して参ります。また、レビューにてご意見を頂けると社員の目標にもなりますので、よろしくお願いします。

産地直送型の通販に添付するお礼状です。近年は中小企業も多く参入するこの通販スタイルに、多くのニーズが集まっています。直送の利点を活かした新鮮な味わいをお届けしたい、そんな思いや気持ちが伝わる良い例文です。長ければ良い、という訳ではありません。端的明快で分かり易い内容が消費者に喜ばれます。老若男女問わず販売者の思いが伝わる事が大切です。

商品購入お礼状では、専門用語や難しい単語は使用しません。その方が親切であり、先方の印象も良いものです。あえて挙げるとすれば、企業代表で書く際の弊社という単語でしょう。我社より丁寧で綺麗な言葉です。購入した商品が一般に知られていない専門性の高い商品だった場合、その説明等で専門用語が必要になるケースはあります。例えばインターネット関係のソフトやウェア等、必要に応じて利用しましょう。

相手はお客様です、極端に媚びる必要はありませんが、基本的に目上の人に対して書く意識で取り組みます。しかし、相手が友人だったり親戚だったりした際は若干フランクなニュアンスの方が自然です。受け取った相手が、貴方から購入して良かったと思えれば完璧です。基本的な事ですが誤字脱字はともかく、相手の名前の書き間違いだけは絶対にしてはいけません。せっかくのお礼状が台無しです。

購入して頂いて実際に利用してしばらく時間が過ぎてから送る場合と、購入時商品と同時に礼状を付ける２パターンがあります。両方出しても良いのですが相手に負担にならないよう、どちらか１つの方が印象に残ります。販売したら終了ではなく、アフターメンテナンスも含め、今後も顧客に寄り添う姿勢を見せる、それを理解して安心して利用してもらう事がポイントとなります。