栄養出納表の書き方や例文・文例・書式や言... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

栄養出納表の書き方について、その雛形や書式などについては概ね既定されていますが、役所関係に提出しなければならないような様式めいたものは存在しないようです。詳細はインターネットなどに例文が掲載されていますので、そちらの方で確認をとることができるでしょう。いずれにしても、手紙のような文章で各部分は無く、表現力等も求められませんので、使用する言葉も規定されます。

まず最初に、栄養出納表についてですが、これは、学校や幼稚園などでの給食の栄養成分について記されている表と言えるでしょう。ですので、取りあえずは献立を作成することから始めなければなりません。献立の作成の後は、エネルギーや鉄分などを栄養素毎に計算して、平均的な併用摂取量になるように努めなければならないでしょう。最終的には監査が入りますので注意が必要です。

栄養出納表は、その出納表の作成の前に、概ねの献立を作成しなければなりません。この作成した献立に従って、主食やおかずなどの栄養成分について計算式あるいは栄養計算ソフトを使用して、計算して様々な栄養に関する項目を割り出していかなければなりません。その項目を割り出したものを月ごとに計算して、各栄養素を充分に摂取している様な形に収めなければなりません。

栄養出納表の書き方についてですが、まず最初に、献立ありきではないでしょうか。献立も無いのに、炭水化物やタンパク質の計算をして、栄養分だけを割り出したとしても、それに該当する食品があるのか、またはあったとしてもその食品同士の組み合わせがマズイ場合、例えば、ナスの油炒めとソフトクリームなどと重なるなどといったこともあり得ない話ではないので注意が必要です。

献立を作成した後には、出納表を埋めて行く作業に移ります。項目としては、左から、エネルギー、タンパク質、炭水化物、脂質と続きます。この部分で、最も重視される部分は、何と言ってもエネルギー、いわゆる熱量でしょう。この熱量が少なすぎれば、人間は生きて行くことができなくなるとも言われ、重要な部分と言われます。学校給食などでは六百から七百カロリー程度となるでしょう。

栄養出納表の最初の項目はエネルギーの項目です。この部分はカロリー計算として、広く知れ渡っていますが、現在では、この熱量だけに囚われがちであるとの印象が強いとの話もあります。熱量は確かに大切な要素ではありますが、それ以前にミネラル等の大切な栄養素が欠如しているとも言われ、その部分に現在、クローズアップされかかってきていると言っても過言ではないでしょう。

続いて、カルシウム、鉄分、ビタミンＡやビタミンＣなどの記入欄、そして、食物繊維や食塩の記入欄と続きます。この中では、やはりカルシウムや鉄分の欄が重視されるでしょう。カルシウムは丈夫な骨を作る重要な要素であり、鉄は、人間の体を流れる赤血球のヘモグロビンを造成する大切な要素です。この鉄が足りなくなれば、貧血を起こしたりするなど、大変な状態に陥るでしょう。

栄養出納表の中で、カルシウムや鉄などは確かに重視されなければならない項目でしょう。カルシウムが足りなければ、落ち着きの無い性格になるとか、鉄分不足は貧血気味になるといった点は、紛れもない事実と言えるでしょう。しかしそれ以上に大切な要素は、食塩ではないでしょうか。食塩の不足は人間の頑張りを奪います。塩分取り過ぎというのは、取り過ぎればだめであり、適度には摂取すべきなのです。

続いて項目が変更され、米穀類や小麦・パン類、そして野菜や果物などの記入欄に移ります。熱量計算の中で、この米穀類や小麦・パン類などの主食の占める割合は依然として高く、特に米に至っては、日本人の主食であることからも、しっかりと摂取するようにしなければなりません。また野菜や果物などについてもバランス良く摂取するように量などで調整すべきでしょう。

出納表の書き方で、米穀類や小麦・パン類の部分は非常に重要になります。特に、現在、パン食が増加しておりますが、あまりにパンばかりというのも考え物です。遺伝子組み換え食品の流通が疑われる世の中にあって、ほぼ百パーセント輸入の小麦で作るパンというものの安全性については、常に疑ってかかる必要があるからです。その点、米については安心して良いでしょう。

最後に魚類や肉類、砂糖類などの記入欄になります。この部分は、あまり重要ではないと思われるのですが、熱量を供給するためには、大変重要な役割を担っている部分とも言えるのではないでしょうか。特に、大切な体を作る幼少期において、肉や魚を必要以上に控えるというのはどうかと思われますので、それなりに提供することが求められるのではないでしょうか。

栄養出納表において、確かに肉や魚、砂糖などの摂取は重要な部分ではあります。しかしながら、最重要と言えるかと問われれば、残念ながらそうではありません。江戸時代、日本人は肉を食べませんでした。それでもしっかり生きて来れたのは、米と野菜をしっかり摂取していたからとも言われます。体形の小ささは栄養摂取量の足りなさではなく、小氷河期であったことが原因と言われます。

栄養出納表の書き方で使用した言葉として、カロリー計算というのがあります。熱量とも訳されるカロリーの計算ですが、現在ではこの計算が全てであるかの様に捉えられています。しかしながら、ミネラル分などは全く熱量計算の枠の外であるため、このカロリー計算が実の所、どれほど意味を成すのかは、今では識者の意見が分かれる所だとも言われているようです。

栄養出納表の書き方と注意点ですが、まず、適当に記入するというのは絶対に避けるべきです。なぜなら、後々になって、必ず保健所の監査が入り、絶対にバレてしまうためです。バレないためには、しっかりと栄養計算ソフトでも購入して、その計算ソフトで算出したデータに従ってカロリー計算を実施して、しっかりした給食を摂取してもらう様に努めるべきではないでしょうか。

栄養出納表の書き方のポイントは、一にも二にも、しっかりとした計算を行い、そして一か月分を記入しなければならないと言った点です。それは単に保健所による定期監査対策のみならず、保育園や幼稚園の場合は、その食に力を入れているということが、逆にＰＲ材料として利用できるからです。この昼食のプレゼンは、何も今に始まったことではないですが、今後は更に重要視されるでしょう。