看護師での転職・職務経歴書の書き方や例文... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

国家資格を有する特殊職務は、この資格所得を前提とした転職活動が可能です。看護師での転職・職務経歴書は、前述の特殊職務の一例で、転職希望先に経験や知識を分かり易く伝える術になります。雛形や決められた書式はありませんが、スキルアップやより良い待遇の職場を目指して、自分を売り込む最大の武器だと考え、丁寧且つ無駄のない、等身大の自分をまとめるよう意識しましょう。

看護師での転職・職務経歴書は手紙形式ではありません。従って例文の通り、時候や転職希望の企業及び病院に対する挨拶の言葉は一切不要です。平成２２年３月看護師資格取得この資格取得年月日から始まり、現在までの経歴を羅列する書き方や、職歴という一言を置いて、下に羅列する方法もあります。結びの言葉は経歴を全て記載した最後に、書面の右端下に「以上」の一言です。これを忘れずに記載すれば問題ありません。

学歴平成２６年３月看護師国家資格取得〇〇看護学部卒業平成２７年６月日本英語協会主催英語検定１級資格取得職歴平成２６年４月海外研修員としてニューヨーク〇〇大学小児内科入院施設対応看護師として勤務平成２７年４月帰国母校〇〇大学付属病院にて助手勤務平成２７年７月大学新設専門員として〇〇県〇〇地域配属専門である小児科の看護師勤務現在に至る以上

殆ど現場経験のない、新卒に近い人の職務経歴書です。一目で分かり易くする為、学歴と職歴を区別すると良いでしょう。現場経験が少ない場合、少しでもスキルや資格取得を記載するようにします。先方に自分の強みは何か伝える目的で、海外赴任や専門分野が小児科である事も明記します。グローバル化が進む中、医療関係以外の英会話の資格習得も好評化が狙えます。

職歴平成１７年〇〇大学付属病院〇〇科配属夜間勤務のある正規看護師として勤務平成２０年同病院〇〇科へ転属教育担当として１人の新人看護師指導役員担当平成２３年同病院ＩＣＵ配属緊急外来及び入院の責任者代理として勤務平成２５年同病院〇〇科グループリーダーとして１５人の看護師のシフト管理と看護師長の補佐役勤務平成２６年結婚により同病院退職以上

長年同じ病院に勤務し、その間に経験したスキルを上手にまとめているケースです。看護師という職業柄、３年間で一人前になり、その後は本人の努力次第で実力を磨いて行く職業です。結婚により退職、という明確な理由で職場を離れ、配偶者の転勤で全く違う土地での再就職の際等に使える文例です。長い間務めた人は、役職がなくても、人望が伝わるよう、任された任務内容を記載すると良いでしょう。

職歴平成〇年〇月国立〇〇癌センター医療技術現場担当看護師として勤務平成〇年〇月インターンシップ希望の学生指導員勤務平成〇年〇月同病院内〇〇レントゲン技師資格取得〇〇チーム主任として勤務平成〇年〇月同病院より災害派遣チームの一員として〇〇の現場に配属９ヶ月現地にて医療行為補佐勤務平成〇年〇月同病院〇〇センター〇〇部配属看護師長補佐勤務現在に至る以上

転職の場合、現在進行形で同職業に就いているケースも多々あります。これらの場合は、例文の通り、退職日付を記載する必要はありません。現在に至る、という文面で勤務継続中であると言う事が読み取れます。職務経歴にボランティア活動や海外赴任は重要なスキルとなるので、必ず明記しましょう。特別災害名を記す義務はありませんが、記載した方が分かり易いでしょう。

職歴平成〇年〇月〇病院外科入院担当看護師勤務平成〇年〇月〇病院出産の為退職資格取得平成〇年〇月国家資格看護師取得平成〇年〇月心理カウンセラー資格取得平成〇年〇月カラーコーディネーター１級プロ資格合格出版平成〇年〇月子供文庫より「子供と一緒に楽しむ健康と生活の知恵」出版平成〇年〇月〇〇県子供育成委員会出版社より「看護師から見た危ない家庭での子供の習性」出版以上

１０年以上前に現場の第一線で活躍していた看護師が、結婚出産を機に家に入り、その他の才能を活かして活躍していた事を証明する職務経歴書になります。法律で決められた書式はないので、自分のアピールを如何に書面で伝えるかがポイントです。育児から得た経験と知識を活かして、本を出版した事のアピールは強みなので、出版という新たなカテゴリーを作って記載すると良いでしょう。

職歴平成〇年〇月〇〇総合病院〇科看護師勤務平成〇年〇月都合により同病院退職平成〇年〇月〇〇病院〇〇研究チーム入院担当として勤務平成〇年〇月結婚により同病院退職平成〇年〇月〇〇県〇〇病院耳鼻科看護師勤務（日勤のみ）平成〇年〇月配偶者の転勤により同病院退職平成〇年〇月〇〇県総合〇〇病院日勤看護師として勤務平成〇年〇月出産により同病院退職以上

様々な理由により、何度も転職を繰り返しているケースです。この場合でも、自己都合だけでなく、結婚や出産という理由も明記しているので、先方のイメージを左右する事はないでしょう。看護師という職業柄、職場を転々とする事より、現場を離れていた空白の時間の方を優先して見られます。日進月歩の医療の現場で、如何に即戦力として活躍出来るか、この辺りのピーアールを上手にすると良いでしょう。

特殊職ではありますが、専門用語の羅列は控えます。事務、医師、看護師及びその他の採用担当者誰が見ても分かり易い言葉を選んで書くと印象が良いでしょう。所属していた学部や配属先病院名及び担当科の漢字ミスは避けたいものです。基本的に手書きですが、近年は医療現場もコンピュータによる管理が徹底されており、パソコンによる作成でも問題ありません。

例文を参考に記述すれば特別問題はありませんが、自己都合による退職や転職があまりに多いと印象が悪くなります。結婚の為退職、出産の為退職等書いた方が良い場合もあります。長文理由は不適格ですが、少しでも貴方のスキルを無駄にしない為にも、場合に応じて内容の書き方を工夫する必要があります。決して虚偽の申告や持っているスキル以上の内容を書いてはいけません。採用後、仕事を熟せない自分を苦しめる事になります。

看護師での転職・職務経歴書は、履歴書ではありません。自分の意見や考え方等の記述は必要ありません。また、先方が求めているのも、貴方の経験と知識のみです。書類選考の場合は併せて履歴書を添えて提出するケースもありますが、仕事への熱意や考え方は、面接という場で伝えましょう。如何に端的で分かり易く、忙しい面接官に貴方の経歴が伝わるかがポイントになります。